このサイトについて

現役歯科医が解説!「親知らず」は無理に抜く必要ナシ?!その理由とは・・・

ライター:中田智之 歯学博士/医療行政アナリスト


今回から、「医療」や「歯」に関する中原区民のお悩みに答えていく企画をスタートしていきます!

初回は、実際に読者から頂いた「親知らずは抜いたほうがいいの?」という疑問に答えます。

とある中原区民
とある中原区民

中田先生ー!「親知らず」ってぬいたほうがいいんすか?

中田智之
中田智之

え、なんで突然?

とある中原区民
とある中原区民

いやーずっと気になってるんですよね。いちいち歯医者に行くのも忙しくて難しいし、この際、中田先生に気軽に聞いてみようかなと・・・。

条件が整っていれば抜く必要ないけど、それ以外は・・・

親知らずは正しい向きで生えていて、なおかつ上下の歯でのかみ合わせが成立しており、歯みがきもしっかりできるという条件が整っていれば、抜く必要はありません

そうでない場合は、多くの場合プラークコントロールが困難で、将来的に虫歯や歯肉の腫れによる痛みに繋がる可能性が大。

「歯垢(しこう)」であるプラークを取り除き、口内環境を正常に保つことを意味します。単なる歯磨きではなく、口内に蓄積したプラークがゼロとなる「プラークフリー」な状態の確立が主な目的となります。(引用元:プラークコントロールの意味と重要性、実践法を解説

特に慢性的な炎症というのは仕事が忙しかったり、引っ越しや結婚など負担の大きなイベントの直後に強い痛みを発しやすいです。

また、本人が気づかないうちに親知らずが手前の歯を虫歯にしてしまって、2本とも抜かなければならなくなるという可能性も。

人生の重要な局面で親知らずの痛みに悩まされるリスクを考えると、時間があるときに予め抜歯してしまったほうが合理的です。

また、若いうちに親知らずの抜歯をするほうが、傷だけでなく歯を支える骨の治り方なども良好。逆に高齢になってから難しい抜歯をするのは、持病の影響などにより高いリスクとなる場合もあります。

以上から、原則的に生え方の悪い親知らずは早めの抜歯が推奨されます。

とある中原区民
とある中原区民

やっぱりそうなんですね。でも同級生が抜いた後めっちゃ腫れてて、やらないでいいならやりたくないというか・・・

中田智之
中田智之

身近な人の親知らず抜歯を見て気になったということね。

今説明したのは『原則』で、実際の治療は個々人の状態を踏まえた上で、本人の意向とすり合わせをして決めます。

個々人の状態にあわせて判断を

既に激しい痛みがある、あるいは中等度の痛みや腫れを頻繁に繰り返す場合は、その時点で抜歯をすることの妥当性が高まっていると言えます。

一方で特に痛みがなく、レントゲン上で問題なければ、直ちに抜歯をする必要性は必ずしもありません。

温存可能かは実際に診察して状態を確認しなければ分かりませんし、本人が親知らずまわりのプラークコントロールを十分にできるかにもよるので、気になるならば受診し、自分の体の状態をしっかり把握することから始めてはいかがでしょうか。

とある中原区民
とある中原区民

え、親知らずの歯みがきって丁寧にやるの大変ですよね・・・。 それ毎日やるって本気ですか?

中田智之
中田智之

だから、めんどくさいなら抜けばいいのよ。その親知らずの歯みがきに時間をかけるなら、他の機能している歯のプラークコントロールをしっかりやったほうが良くない?

とある中原区民
とある中原区民

そうはいってもスパッと決められないですよ。中田さんはどうしたんすか。

中田智之
中田智之

抜いてないよ。痛いのいやだし。それに俺、歯みがき上手いからさ。

親知らずを抜いたら、ひどく腫れた!親知らずのトラブル|神奈川県歯科医師会|公益社団法人神奈川県歯科医師会 (dent-kng.or.jp)

「医療」や「歯」に関するふとしたお悩みがございましたら、ぜひコメントで相談お待ちしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です